不動産の所有権放棄

　相続などにより、長らく空き地のまま管理できていない土地を持っており、誰かに譲りたくても譲り受けてくれる人がいない、放棄したいのにどこも引き取ってくれない、ということがあります。

　そんな空き地を次の世代に引き継がせない方法として、空き地以外の財産（自宅や預貯金など）全てを、生前贈与により次の世代に引き継がせておき、自分の相続の際、相続人全員に相続放棄をしてもらう、という手段があります。

　ただし、この方法は、一定の条件が揃っている場合（相続時精算課税の制度を利用できる、相続財産が基礎控除の範囲内である等）でないと、多額の税金がかかることになってしまいます。また、手続きに費用もかかることですので、よくよく検討しなければなりません。